これは狂気か天才か『JUNK HEAD』

先日観た映画のお話をしようと思います。

タイトルにもある、『JUNK HEAD』です。

 

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こちらの作品、上映開始時よりかなり話題になっているのは知ってたのですが

何せ公開している映画館が少ない!

わたしは大阪に住んでいるのですが、

十三駅近くの第七藝術劇場でしか上映されていなかったです。

クオリティでいうと、もっと大型の映画館で上映していただきたいと思う。

 

 

あらすじ

不老不死を手に入れた代わりに、人類は生殖機能を失った。

しかし、新種のウイルスによって存続の危機に陥ってしまう。

人類は遥か昔に創造した人工生命体『マリガン』に生殖能力の可能性を見出し、

地下世界への調査を開始するのだった。

 

 

監督、脚本、原案、原作、撮影、編集、声優・・・

製作に関わるほとんどのパートを一人でやり遂げたというから驚きです。

製作期間は何と7年。ここが狂気。そして、天才。

これを知ってから観たので、全てのシーンを隅々まで見たくなります。

1秒間に24枚の写真を使用しているというのですから、

約90分間の作品とはいえ気が遠くなります。

 

魅力の一つは個性的な登場人物たち。

正直、どのキャラクターも初見はちょっと不気味に思えるのですが、

ストーリーが展開していくとみんなかわいい!憎めない奴ばかり。

特に三バカ!!最後に全部持っていくやん、泣かせるやん・・・

 

そして、主人公のパートンは、何かに秀でているわけでもない、

特殊能力があるわけでも、戦闘能力が人一倍なわけでもない。

いわば、普通の人間です。

普段はダンス講師をしているのですが、生徒数が減ってしまったため、

「いい仕事があるな、地下の調査員か!応募してみよ」

これくらいのテンションで参加したわけです。

 

ところが地下世界で襲われたり、食べられたり、バラバラになったりと、

様々な境遇に巻き込まれていくのですが・・・

 

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第七藝術劇場

実は、続編があることを知らずに観てしまい、

突然のエンドロールにちょっと驚いたのですが。

これは結末まで見届けたい作品です。

 

もう上映している映画館も少なくなっているのか、

もしくはもう全国的に上映終了しているかも知れないのですが、

一度観て損はない。むしろ、この世界観に魅了されること間違いなしです。